オペラ劇場には、数多くの席種があります。初めて観に行く場合、どの席を選べばよいか迷ってしまうことも多いでしょう。この記事では初心者におススメの座席選びについて紹介します。初心者お勧めのオペラ演目についてはこちらから。
劇場の席種はピンからキリまでたくさん
劇場によって構造は様々ですが、どの劇場でももっとも見やすく最も高価なS席からA,B,C,D席くらいまで多くの席種が用意されています。

ウィーン国立歌劇場の座席表を見ると中央の1階席を囲むように馬蹄形の座席が並んでいるのが分かると思います。一番見やすいのはもちろん1階席の前方になり、上の階の横から見る座席になるほど舞台は見づらくなっていき、席によっては舞台がほとんど見えないところまであります(そういった席はチケット購入する際に部隊が見えづらい(場合によっては見えない)注意が表示されます。
オペラは音楽がもちろん中心ではありますが舞台での表現や美術、演出等も大きな見どころになりますので、やはり見えやすい座席がお勧め。音の聞こえ方も場所によって異なるのはもちろんあるのですが、音楽鑑賞によほど慣れている方でない限り視覚に比べれば些細な違いといって良いでしょう。予算が許せばできるだけ良い席での観劇で最大限公演を楽しみましょう。
それでは各席の特徴を見ていきましょう。
迫力の舞台を楽しめる1階平土間前方席
1階平土間前方席は、舞台に近く遮るものもないのでやはり舞台の迫力をもっとも感じることのできる座席になります。海外旅行の思い出の1つとしてオペラ鑑賞する場合は、予算が許すならばこのエリアで鑑賞して舞台の迫力を存分に味わいたいところです。全席に共通して言えることは、真ん中よりの座席がやはり見やすいです。近年はチケット購入時に座席表を見ながら座席の指定をすることができるようになっているので、どの座席を選ぶにしても中央寄りの座席を選びましょう。
参考までに日本の代表的なオペラ劇場である新国立劇場の1階前方から舞台をみたときの写真を掲載します。後に出てくる写真もすべてズーム率は同じにしてあるので違いが比較できるようになっています。

前方席のデメリット
チケットが一番高価であるということはともかく、前方席にはデメリットもあるということを押さえておきましょう。後方席の写真と見比べてもらえれば分かりやすいですが、前方席は舞台に近い分、舞台全体を見渡すのが大変です。オペラは歌を歌っている登場人物以外にも結構演技をしている登場人物がいることもあるので、そういった演技を見落としがちになることがあります。また、ウィーン国立歌劇場は座席の目の前に字幕表示があるので前方席でも字幕が見づらいということはありませんが、舞台の上方ないし横に字幕が置かれている劇場が多いので(新国立劇場は舞台横にある)、字幕が見づらいという欠点があります。漢字とひらがなで構成される日本語は、パッと見て大まかな意味を即時に理解できる特長があるので、オペラの字幕としては最適な言語です。日本で観劇するときは字幕を大いに活用してよいかと思いますので、字幕の見やすさは席選びの1つの要素になってきます。
指揮者のすぐ後ろの席はちょっと注意が必要です。もちろん指揮者によるのですが、指揮をしながらリズムを口ずさんだり小声で「パパーン」などと声を出しながら指揮する指揮者は意外と多いです。指揮者近くの席ではこの声(音)が聞こえるので人によっては音楽の妨げと感じることもあるので注意しておきましょう。もちろん人によっては指揮者の息遣いまでわかるということで嬉しいこともあるでしょう。
舞台全体を見渡せる1階平土間後方席
1階平土間後方席は、舞台全体を見渡すことができるので、実は初心者におススメの席はここ(もしくは2階前方のS席に指定されている席)になります。無理なく舞台全体が見える座席なので知らない演目であっても舞台で何が起きているのかが分かりやすいです。多くの劇場では字幕が舞台の上方か横に置かれるので、字幕を見やすいというのも特長です。ただし、海外の劇場の場合、普通は英語で字幕を見ることになると思いますが、漢字とひらがなで構成されていてパッと見て大雑把な意味がすぐにわかる日本語と違うので場合によっては字幕を追うことに精一杯になってしまうこともあります。これではせっかく劇場にきたのにもったいないですので、海外の場合は字幕の要素は少し重要度を下げてもよいかもしれません。
新国立劇場1階席後方からの写真でも舞台全体が見えることが確認できると思います。

演目や演出次第ですが、オペラでは結構小道具が活躍することも多いです。これらの小道具をしっかり確認するにはやはり前方の席のほうが有利になります。

上階席 リーズナブルな席だが舞台は見えづらい
上階席は舞台からの距離も遠くなり、また左右の席は舞台の見え方もだいぶ変わってきます。ウィーン国立歌劇場の場合は、馬蹄形の部分の小部屋は、その昔は貴族がそこで社交の場として楽しんでいたということもありそれはそれで楽しい経験ができますが、小部屋の最前列以外は舞台が非常に見づらいです。またそれよりも安価な座席や立ち席になってくると場所によっては舞台が全く見えないところもあります。その分チケット価格は格安で1000円前後で楽しめるものもあります。

まとめ
オペラは総合芸術で視覚も公演を楽しむ重要な要素になるので席選びは重要です。
平土間前方席は、舞台の迫力を楽しみたい場合に
平土間後方席は、舞台全体を見渡す場合に また字幕の見やすい席希望の場合に
馬蹄形の小部屋は、かつて貴族の気分を味わってみたい場合に
おススメです。


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