海鳥の楽園 天売島

旅行
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北海道羽幌町沖には、天売島・焼尻島の2つの離島があります。天売島は、海鳥の繁殖地として知られていて、3‐8月にかけて8種類100万羽にも及ぶ海鳥たちが繁殖のために天売島にやってきます。周囲12kmほどの小さな島なので1日あれば十分に島を1周することができます。

アクセスと島内交通

天売島へは、羽幌からフェリーで1時間30分、高速船で1時間ほどの距離。羽幌港から30kmほどとそこまで遠くはない離島ですが、天売島や焼尻島の港が大きくないためフェリーの大きさにも制限があり、海況によっては意外と揺れるので注意が必要です。
島内に公共交通はありません。小さな島なのでレンタサイクルか徒歩での移動で十分ですが、意外と坂道があるので自転車の場合は電動がおすすめ。

天売・焼尻への旅の拠点は羽幌

かつて国鉄時代には羽幌線とい路線が留萌ー幌延に走っていて羽幌はその中心でした。羽幌線も廃線されて久しく、バスで向かうことになります。個人的には二十年ぶり2回目の訪問です。札幌から高速バスで3時間15分ほどかかるのでまずは羽幌の町まで初日は移動になります。

札幌のバスターミナルは新幹線駅工事に伴い仮設のもの。冬場ここで待つのはしんどそう

札幌18時発の最終便特急バスはぼろ号で羽幌へ向かいます。途中の砂川SAの休憩ポイントで夕食を調達するつもりが、到着時間19時にはもう売店は閉店してしまっていました。羽幌町にはコンビニがあったので助かりましたが、札幌出発前に食料調達はしておいた方が便利です。宿泊先は羽幌町の老舗旅館の冨士屋。地方の旅館らしい温かいもてなしの宿です。

冨士屋はバスの拠点・羽幌本社ターミナルのお隣

翌朝、港まで宿の方に送ってもらって、いざ天売焼尻へ出発です。

天売島焼尻島行きのフェリー オロロンライン

天売島のまわり方

天売島は、島内1周道路とフットパスを回るのがおすすめ。島内1周道路は徒歩だと約3時間、フットパス(地図の点線部分)は徒歩約1時間ほどで回ることができるので、朝一番のフェリーで天売島に向かった場合、午前中にフットパス、午後に島内1周をするとちょうどよいでしょう。もちろん、ツアーに参加すれば効率的に島の見どころを案内してもらうことができます。
離島の常で、食事をできる場所は限られています。天売港に着いたら、まず昼食を食べられる場所を確認しておくとベター。

フットパス

天売島到着後、宿泊先の島の宿大一さんに荷物だけ預かってもらい早速天売島を歩きます。午前中は島の中心部に整備されたフットパスを歩きます。港からフットパスの入り口までは徒歩で30分ほど。

フットパス入口への道の途中にある厳島神社
途中にある天売高校 昭和の香り漂うこの高校は昼は働き夜学ぶ夜間定時制。
島の貴重な商店
天売小中学校

島内1周道路を港から30分ほど歩くとフットパス入口の案内があります。

フットパス案内板

島内1周道路から島の中央部へ入っていく道は最初上り坂ですが、ここさえ登り切ってしまえばあとはほぼ平坦で歩きやすいです。フットパスの部分はきれいに整備された歩行者専用道路で歩きやすく天売島の森を感じるには最適。

天売島の森の中を進んで行く
フットパスはきれいに整備されていて歩きやすい
野鳥のさえずりを聞きながら森の中を歩く
フットパスの中間部にある休憩所
フットパス部から1周道路に戻る道の途中、焼尻島をきれいに見渡せるポイントがあります
フットパスから1周道路への出口にある海龍寺

フットパスを歩き終えるとちょうどお昼の時間。この日は海龍寺近くの、地元の方が利用されるBポートさんが営業していたのでここでお昼。

ウニクリームパスタセット

海鳥に会いに島内1周

午後は、島内1周道路を歩きます。歩くと3時間程度はかかるので電動自転車を借りるのもお勧め。

駐在所 訪問時は本当にウミネコがたくさんいました

黒崎海岸

黒崎海岸はウミネコの繁殖地となっていて、大量のウミネコを見ることができます。あまりにも大量で残念ながら車に引かれてしまっている鳥も多く、苦手な方はちょっと注意が必要な場所でもあります。

道にも多くのウミネコ
空にも多くのウミネコ
空き地にもさらに多くのウミネコ

黒崎海岸を過ぎると登り道。赤岩展望台へと向かいます。

赤岩展望台

赤岩展望台は、天売島のシンボル赤岩を見下ろす位置にある展望台。オロロン鳥の国内唯一の繁殖地になっています。ウミネコのように道にまであふれているわけではないので間近で見られるわけではありません。ここには、夕食後にウトウのナイトツアーで再度訪れることになりますが、ここでは昼間の様子をどうぞ。

赤岩展望台
赤岩
赤岩展望台から海鳥の飛ぶ日本海を望む

千鳥ヶ浦園地の海鳥観察舎

赤岩展望台を過ぎると島内1周も後半戦。島の反対側を通って最初に現れるのは千鳥ヶ浦園地。海側に300mほど進んだところに海鳥観察舎があり、中には無料の望遠鏡も備えられています。

千鳥ヶ浦園地入口
千鳥ヶ浦園地からの眺め
飛び立つ直前の海鳥

観音崎展望台

天売島は基本的に断崖に囲まれた島。観音崎展望台は、断崖の様子を一番きれいに観察できる展望台です。

この季節は緑が多く分かりづらいですが、左側がハート形の崖と呼ばれている場所
ハート形崖の反対側、天売灯台方面の眺め

愛鳥公園

天売島1周もまもなく終わり。集落に戻る手前にある愛鳥公園からは天売港を見下ろすことができます。

愛鳥公園にある愛鳥の碑(?)
愛鳥公園から天売港を眺める

海の宇宙館

訪問日直後に改装でしばらく閉館になる海の宇宙館。天売島ビジターセンターとして動植物の情報などを入手できます。各種ツアー開催している天売島観光ガイドツアーも入っていますが、改修中は港に移転する模様。

海の宇宙館
ウミガラスの卵などの展示があります

島の宿大一

天売島の宿は、収容人員が天売島最大の島の宿大一。夕食はちょっと奮発して夏の北海道の楽しみであるウニをはじめとした天売島の海の幸盛りだくさんのごちそうをいただきます。

海の幸たっぷりの夕食
島の宿大一

ウトウのナイトツアー

訪問時は、夕暮れ時にかけてウトウが帰巣してくる様子を観察するナイトツアーがあったので参加してきました。昼間にも訪問した赤岩展望台付近はウトウの巣がたくさんあり、夕暮れ時に大量のウトウが帰巣してきます。ひなは人間をまったく怖がらずに(人間がいれば天敵の鳥が襲ってこれないのである意味正しいのかもしれない)靴の上に載ってきました。

ウトウの巣は1mほどの深さのある穴。道路わきまでぎっしりと巣穴があります
靴の上に載ってきてしまったウトウのひな

1泊して翌日は、たくさんの海鳥と出会った天売島ともお別れ。次いで焼尻島へ向かいます。

フェリーからみた天売島


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