トカラ列島の旅3日目は、奇祭ボゼ祭りで有名な悪石島です。旧暦7月16日に行われるボゼ祭りはユネスコの無形文化遺産にも登録されている奇祭で、トカラ列島の中で最も知名度の高いものかもしれません。ボゼ祭りのときは島が観光客でごった返すようですが、それ以外の時期は静かな離島の姿を見せる悪石島のみどころを紹介します。
下りのフェリーとしま2号で悪石島へ
口之島を早朝5:10出航のフェリーで悪石島へと向かいます。早朝にもかかわらず港まで送迎してくださる民宿の方に感謝です。

悪石島までは、中之島・諏訪之瀬島・平島を経由して約4時間の船旅。2等船室で横になってひと眠りしていると結構すぐに着いてしまいました。
悪石島のみどころ
悪石島に到着後は、例によって民宿の方に港から宿まで送ってもらいます。今回の宿は西荘です。天気が回復したこの日は洗濯日和。民宿の洗濯機を貸してもらえることも多いですが、到着したときは使用中で、役場出張所の隣にあるコインランドリーで洗濯からこの日はスタートです。


洗濯中にとりあえず近場の散策をして回ります。



集落の中心部には催事などが行われる神聖な場所があります。






中之島の資料館で見た通り、悪石島の鳥居にはぎざぎざ模様が施されています。すでに塗装は落ちてしまっていますが模様自体ははっきりと見ることができます。






集落付近の散策を終えて宿に戻って昼食をいただいた後は、役場出張所で明日のフェリーチケットを入手してから、海岸線に降りて行って温泉地区を訪れます。

集落から港へ向かう道の途中には対馬丸慰霊碑があります。昭和19年8月22日、沖縄の子供たち700人と一般客1000人を乗せた疎開船対馬丸は悪石島沖で米軍潜水艦に撃沈されました。海を見渡せる場所に慰霊碑が立っています。


距離は長くはありませんが温泉近くには森の中を通り抜ける自然遊歩道が整備されています。



湯泊温泉付近には、砂蒸し温泉、露天風呂、海中温泉があります。が、砂蒸し温泉は前日までの大雨の影響なのか?砂はほぼ熱を感じられず、露天風呂に至っては写真の通りの姿でした。それでも海中温泉と湯泊温泉内湯を堪能してきました。


海中温泉は、冷たい海水と海中から湧く温泉の熱いお湯が混ざり合って適温になるという温泉。宿の方の話では相当ぬるいのではとのことでしたが、意外と適温でびっくり。海中温泉へ入るための足場の岩には虫が大量にいるので虫嫌い(私も好きではない)の方は要注意。ただ、近づくとサッと逃げていくので問題なくたどり着くことができました。


内湯で今日のお風呂を済ませた後は、宿の方が迎えに来てくれました。集落までの坂道を上ると少なくとも30分以上はかかるところなので非常に助かります。集落に戻ったとは午前中に回り切れなかったところを散策してこの日は終了。天気が良いと存分に動けるので離島を満喫できます。


島の方は各島のつなぎやTシャツなどを着ていることが多いです。悪石島は「悪」と書かれているのでなかなかパンチがあります。

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