温泉に長期間滞在して療養する湯治は、日本では古くから行われてきました。時間とお金がかかる湯治は現代人にはなかなか高いハードルではありますが、余裕があれば是非やってみたいところです。今回は、時間とお金のバランスで、4泊と湯治というにはちょっと短い期間ですが最北の温泉郷・豊富温泉に行ってきました。
豊富温泉
北海道宗谷管内にある豊富町は、古くから温泉郷として知られた町で、温泉郷としては日本最北に位置します。油分を含んだ珍しい泉質でアトピー性皮膚炎に効能があるとされています。アトピー体質が治ることに期待しつつの滞在となります。今回宿泊したのは豊富温泉のニュー温泉閣ホテル。1泊1万円以下で宿泊できる温泉宿です。

お風呂は13時から翌8時半まで入ることができます。長期間の湯治であれば始めは1日2回程度の入浴から始めるのが良いようですが、4泊と限られた滞在なので1日5-6回頑張って入浴しました。
気になる効能は、残念ながら4泊ではそこまで目立った変化はなかったのが正直なところですが、入浴と休憩を繰り返す湯治体験は、お金と時間が許すならばもっと長期間試してみたいと感じるには十分な経験となりました。
豊富温泉近郊のみどころ
湯治メインの旅のため今回は観光要素は少ない旅ではありましたが、豊富温泉周辺のみどころを紹介します。といっても、この地域は夏がシーズンで初冬の11月はもっとも観光には不適なシーズン。夏であればサロベツ原野散策などが楽しめる場所なだけにここはちょっと残念。
豊富駅と観光案内所
宗谷本線の豊富駅は豊富温泉の列車での玄関口。併設して観光案内所があるのでここで情報を仕入れるとよいでしょう。

利尻富士
豊富町付近は海越しに利尻富士がきれいに見える場所。あいにくの天気できれいな利尻富士を拝むことはできませんでしたが、11月らしい風景ではありました。

トナカイ牧場
豊富町と隣町の幌延町にはトナカイ牧場があります。トナカイには雪が似合います。牧場内にはレストランもあるので昼食場所としても利用できます。



大規模草地
豊富町には大規模草地と呼ばれる日本有数の広さを持つ牧草地帯が広がっています。夏場は自転車でサイクリングするのも楽しそうな場所です。



豊富温泉までの往復の宗谷路の様子は、別項で紹介します。


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