琉球王朝の第二尚氏王統の始祖・尚円王は、沖縄北部の離島・伊是名島の生まれで、伊是名島には尚円王にまつわる見どころが整備されています。自然と歴史の島を今回は巡ります。
アクセスと島内交通
伊是名島へは、今帰仁村の運天港からフェリーで55分。1日2便。日帰りの場合島の滞在時間は2時間しかとれないので、観光の場合は島での宿泊がほぼ必須。
同じく沖縄北部の離島である伊平屋島とは距離は近いものの公共交通機関はないが、チャーター渡船で渡るという方法はあります。
周囲16kmほどの小さな島の伊是名島には公共交通機関はない。見どころの1つであるチヂン岳はそれなりの高低差があるのでレンタサイクルだと少し移動は大変かもしれないのでレンタカーが楽ではあります。島の北西部は農地が広がる地帯でめぼしい観光スポットはないので、観光スポットの集中する島の南側だけにターゲットをしぼるなら徒歩でも移動できないことはありません。
運天港から伊是名島へ
伊是名島へのフェリーの出る運天港は沖縄本島北部今帰仁村にあります。やんばる急行バスが運天港行きのバスを運行しているのでレンタカーかバスでの移動になりますが、那覇からは結構な距離があります。沖縄北部への移動は過去の記事1,2でも紹介している120番バスが景観もよく好みなのですが、移動日は雨で視界が悪かったこともあり高速バスで名護まで直行。名護で一泊して翌朝やんばる急行バスで運天港へ向かいました。

伊是名島仲田港到着後は、宿泊先の港の目の前にある民宿美島に荷物を置いて、まずはお昼ご飯。港の目の前にある食事処やまで野菜炒め定食をいただきます。

腹ごしらえをして、早速伊是名島の見どころが集まる島の南部へと歩いていきます。


伊是名城跡
島の南東端に位置する伊是名城跡は、いわゆる山城で沖縄の城跡というより本土の山城城跡に近い感じ。ただ、城跡にある玉御殿(たまうどぅん)が沖縄の城跡であることを教えてくれます。

城跡のふもとには番屋が再現されています。


沖縄本島の浦添ようどれほどの大きさはありませんが、伊是名城跡の中にある玉御殿は立派なたたずまい。



伊是名城跡は海沿いにあるので山城でありながらヤドカリが登城道で歩いていたりします。はじめのうちはなだらかな坂道ですが、上に行くにしたがって岩山の様相を呈してきて頂上まで行くことは断念しました。






ギタラ展望台
伊是名城跡を後にして島南部を西に進んで行きます。途中、島の一周道路ができる前の旧道であるサムレー道が保存されています。


ギタラ展望台は島南部の二見が浦海岸を望む展望台。



神の岩座
ギタラ展望台からチヂン岳へ登って行くと神の岩座と呼ばれる眺望の良い場所があります。ただ、この場所へ向かう道はあまりはっきりとはしておらず、最後の部分は岩登りになってかなり道の状態は悪く、もう1度行けと言われてもためらうくらいの場所でした。ただし眺望は素晴らしかったです。




炎天下だったことも相まって岩登りでかなり消耗してしまったので訪問するつもりだった伊是名集落の銘苅家住宅やふれあい民俗館はスルーして宿へ戻りました。ここまで所要時間3時間ほど。


尚円王御庭公園とみほそ所
翌朝フェリー出航までの時間を利用して宿や港から近い尚円王御庭公園とみほそ所へ立ち寄ります。






伊是名島のみどころを一通り回って次は伊平屋島へと向かいます。神の岩座からも見えたくらい近い距離にある伊平屋島ですが、直通の航路はなくチャーター渡船は1人だと費用がかかりすぎるので、運天港へいったん戻って伊平屋島へと向かいます。

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