西表島の北に浮かぶ人口50人ほどの小さな島・鳩間島は、目立った観光資源はありませんが美しい海に囲まれた沖縄の素朴な離島です。2006年から石垣島からの定期船が運航されるようになって訪問しやすい島になりました。何もない、ただ美しい海だけがある島をのんびりと過ごしてみましょう。
アクセスと島内交通
石垣島から西表島の上原港(北部の港)行きの船のうち朝夕の2便が鳩間島を経由します。
周囲4km弱の小さな島で、島内の道路は未舗装のところもあるので徒歩での移動が良いでしょう。


鳩間港
石垣島からのフェリーは鳩間島の玄関口・鳩間港に到着します。島には休憩できる場所が多くはないので港の待合所は貴重な休憩場所の1つになります。


集落
鳩間島は人口50人ほどの小さな島。港のまわりが唯一の集落になっていますので(細かく見ると東西2つに分かれている)、まずは集落を散策して島の雰囲気を感じてみましょう。


軽く集落を散策したあとは、島内を1周します。午前中に島の半分を回って集落に戻って昼食、午後に残りの半分を回る行程が良いでしょう。
屋良浜
鳩間島の中で最も美しいビーチ。青い海を眺めながら時間を忘れてのんびりと過ごす至極の贅沢を味わってみましょう。



屋良浜のあとは、島の北側を目指します。
立原浜
島の北西にある立原浜。距離はだいぶあるので視認することはできませんが、この海の先には尖閣諸島があります。



立原浜の近くには武士家跡があります。武家屋敷跡だそうで石積みが残っています。



島仲浜
立原浜から東に進むと島仲浜へ到着します。ちょうど島の北部中央あたりになります。


島仲浜から集落に戻る南下する道があるので、いったん集落を目指して戻ります。途中には西堂御嶽があります。多くの沖縄の御嶽がそうであるように関係者以外は立ち入り禁止になっているので外から様子だけ眺めるようにしましょう。

鳩間灯台
鳩間灯台は海沿いではなく島のほぼ中央に立っています。ちょうど島仲浜から集落への道の途中にあります。


鳩間灯台の下には物見台が復元されています。

集落に戻って昼食
鳩間島は小さな島ですが数件の食堂があります。不定休のところが多いのですがホシゾラショクドウが営業していたのでこちらでお昼をいただきます。シンプルなカレーで1000円は安くはありませんが、小さな離島では昼食難民にならないことが大事なのでありがたくいただきました。


昼食後は集落を散策しながらまだ行っていない島の東側を目指します。
アンヌカー(下り井戸)
集落の東側北部にあるアンヌカーはかつて島民の貴重な水源だったところです。


集落の一番東側には鳩間小中学校があります。なかなか立派な学校でしたが撮影禁止の看板があったので写真はありません。
ナラリ浜
島の東側にあるナラリ浜。東側なので中国大陸とは逆側ですがここには多くの中国のゴミが漂着していました。


ふかばか浜
ナラリ浜から北側に行くとふかばか浜へ。

ふかばか浜から北西へ進むと午前中に行った島仲浜へ。これで島を1周したことになります。

再び集落への道を進んで集落に戻り、船の時間までゆっくりと過ごします。

再び集落へ


MAISON IZAWA Cafe
広場の近くにあるカフェ。店内での飲食もできますが、テイクアウトして先ほどの広場でお茶にすると2025年10月現在は税率の関係でちょっとだけお得。鳩間島にはゴミ箱がなくペットボトル等のゴミは基本石垣島への持ち帰りになりますが、カフェで頼んだものに関してはカフェに持ち帰れば処分をしてくれます。

鳩間島は小さな島なので島を回るだけなら半日で十分。観光地化されておらず美しい海がすぐそこの島なのでのんびり過ごしたりマリンスポーツ(近くの幻の島バラス島ツアーなどがある)の穴場といっても良いでしょう。夕方の便で拠点の石垣島に戻って鳩間島ショートトリップはおしまいです。


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