2023年6月、トカラ列島・奄美大島の旅に出ました。日本にある有人島のうち、最も行きづらい島の1つとしてあげられることもあるトカラ列島、訪問記は別項でご紹介するとして、このページではトカラ列島の旅の概略について紹介していきます。
日本一長い村
トカラ列島は屋久島と奄美大島の間にある7つの有人島と4つの無人島からなる列島で、南北に100km以上の距離がある日本一長い村、十島村に所属しています。十島村は太平洋戦争後、北緯30度線(口之島の北端に境界線がある)を境に米国統治だった時代もあり戦争の影響を大きく受けた地域の1つでもあります。
交通アクセス
トカラ列島へは航空機の就航はなく(厳密には鹿児島空港と諏訪之瀬島を結ぶ不定期セスナ便がありますが、村民以外は片道6万円と非常に高額)、鹿児島ー奄美大島を週に2‐3便運航しているフェリーが基本的に唯一の足となります。鹿児島港を23時に出発すると翌朝5時に北端の口之島に到着し、順に有人島を回っていき南端の宝島には11:30着、終点の奄美大島には15:20着となっています。上り便は奄美大島を深夜2:00に出て宝島5:00、口之島11:25、鹿児島18:20着の運航となっていて、3日かけて鹿児島へ戻ってきます。
トカラ列島内の移動も基本的にはこのフェリーを利用することになるので定期便だけで有人7島をすべて回ろうとするとそれだけで相当な日数がかかってしまいます。各島の移動には高速船ななしま2号というチャーター船を利用する方法もありますが、これもチャーター船なので個人での利用は敷居が高いです。
効率よく島めぐりをする方法
週2‐3便のフェリーしか基本的に足がありませんので、素直に北端の口之島から南端の宝島まで順番に回っていこうとすると、仮に週3便の週にあたっていたとしても2週間以上かかってしまいます。私はローカル線巡りの旅もよくしていたのでそのときも使っていた方法がここでも使えます。A,B,C,D,Eと島を回りたいときにAからEまで順番に回っていては5回下り便を待たなければならないので時間がかかってしまいますが、B,A,D,C,Eの順番に回れば、上り便と下り便を交互に利用できるので半分の日程で済ますことができます。欠点は重複区間が多くなるので交通費がかさんでしまうことですが、週数便レベルのフェリー利用には欠かせない方法です。
裏技フェリー レントゲン船 7島めぐり船
年に数回、7島めぐり船という臨時便が出て、これは各島に2時間前後停泊しながら進んでくれますので、島をざっと散歩する程度であればこの臨時便を狙うのが良いでしょう。また年に1回レントゲン船という島民の健康診断のための船が出て、これも各島に長時間停泊するので7島めぐり船と同じような利用が可能です。
トカラ列島の旅最大の関門 宿探し
トカラの有人7島にはそれぞれ2‐4程度民宿があります。が、この民宿の確保が実はトカラ列島の旅最大の難関です。どこの民宿もたいてい工事関係の人で満杯になっていることが多く、私は1か月前に宿探しを始めましたが、各島空きがあっても1軒の民宿、満杯の島もあり7島全部を巡ることはかないませんでした。計画を立てるときはできるだけ早く動いてまずは宿を抑えるところから始めましょう。
離島の民宿にあるもの ないもの
日本のホテルは、タオルや寝間着(浴衣)、歯ブラシなどアメニティも充実しているのがほとんどですが、離島の場合はそうはいきません。民宿にもよりますが、タオル、寝間着、歯ブラシ、シャンプーやボディソープは持参しておいたほうがよいです。また、途中洗濯をする場合は洗剤も持参しておきましょう。なお、コインランドリーはありますので1回500円とちょっと高いですがこれを利用するのもありです。
火山の島らしく、各島には温泉のあるところが多いです。温泉にシャンプー等はありませんので各自持参して利用することになります。民宿によっては、客用の風呂は用意されておらず、温泉を利用してくださいという民宿もあります。
トカラ列島の島々には食堂がありませんので、宿は基本1泊3食セットになっています。離島で昼食難民になることは、離島あるあるの1つですが、宿に食事がすべてついているので、食事面では宿さえ取れれば食事にありつけないということはありません。
島内の足
トカラ列島は火山でできた島々なので起伏の大きい島がほとんどです。港から集落まで結構な坂を上らないとたどり着かないところがほとんどですが、フェリーにあわせて宿の方が送迎をしてくれます。宿に着いた後は、基本的には宿からはすべて徒歩での行動。中之島や口之島などそこそこ面積が大きく徒歩で回るのには大変な島は民宿が車を貸してくれるところもありますがあらかじめ確認しておきましょう。前述の通り火山でできた島なので起伏が大きく、徒歩移動は距離の割に時間がかかります。
売店 自動販売機
島に売店はある島とない島があります。ある島でも営業時間はかなり短いので宿の方に聞いて時間を確認しておきましょう。売店のある島では、カップラーメンや飲料水、お菓子などが売っています。自動販売機は島内に数個あります。坂道を歩くと結構汗をかきますので飲み物は切らさないように自動販売機の場所も頭に入れておくと良いです。
通信事情
数年前の皆既日食のときにトカラ列島は注目を浴び、それを機にWifiの整備が進んだようで、少なくとも今回宿泊した民宿すべてにWifiが通っていました。おそらく全ての民宿にWifiが通っていると思われます。
以上のように決して便利とは言えないトカラ列島ではありますが、離島を体験するという面では、離島要素がすべて詰まっている島々とも言えます。秘境に興味のある方は是非トカラの旅を検討してみてはいかがでしょうか。


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