トカラ列島の中心 中之島

旅行
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トカラ列島の旅、初日は十島村の中心・中之島です。中之島はトカラ列島の中で最も人口・面積の大きな島でかつては十島村役場も置かれていた(現在は鹿児島港近くにある)、中心的な島になります。

フェリー としま2号

トカラ列島への基本的に唯一の足、フェリーとしま2号は、十島村が運営する定期船。村民の生活を支える大切な船です。トカラへは、鹿児島港を23:00に出航する夜行便となるので指定寝台を予約しての乗船となりました。出航は23:00ですが乗船は21:00から可能です。

としま2号の指定寝台

港から民宿までは送迎付き

基本的に民宿の方がフェリーの到着に合わせて港まで迎えに来てくれます。フェリーの中之島到着は6:00。民宿は食事つきが基本で朝食から民宿でいただくことになります。中之島の宿は中之島荘。港から歩けない距離ではないですが、坂道も多く送迎は助かります。この日は、同宿の工事関係者の方にあわせて昼食はお弁当になったので、朝食後は、夕食までたっぷり島を散策する時間が取れました。

中之島のみどころ

中之島は周囲が31.80kmと徒歩で回るにはちょっと大きな島ですが、今回は徒歩で回れる範囲を見て回りました。

中之島地図

中之島の集落は港近くの西集落と東集落が主な集落で、今回の民宿は西集落にあります。ちなみに、西集落はかつて平家の落ち武者がのがれてきて作った集落、東集落は奄美方面からの人が作った集落で小さな村にもかかわらず西と東で分割され、それゆえに温泉も東西双方にあるのだとか。
まずは役場出張所に出向いて翌日のフェリーの切符手配をし(本当は決められた時間でないと売ってくれないそうなのですが今回は運よく早朝に切符を売ってもらうことができました)、港周辺をざっと散歩したのち、歴史民俗資料館とトカラ馬牧場のある高尾盆地目指して山を登って行きます。

民宿近くの神社 うっそうと茂る木々が雰囲気をだしてくれます
高尾盆地へ向かう坂道の途中にある神社

高尾盆地へと登る坂道の途中に与助岩があります。室町時代にトカラ列島を荒らしていた与助を、島の郡司が美女を囮に酒宴を開いて捕えて成敗したところ(言い伝えでは美女もろとも焼き殺してしまったらしい)、与助の霊が大きな岩となりブト(ブヨ)となったとのこと。言い伝え通りなら与助よりも美女のほうが恨みの残りそうな顛末ではあります。

与助岩

車なら数分で登りきる道を40分ほどかけて歩いて登って行く途中、港方面の視界の開ける場所があります。

中之島小中学校と東シナ海 トカラ列島はお隣の島までだいたい20-30kmなので島影がだいたい見えます

坂道を登りきると牧場が見えてきます。

牧場の一部
トカラ馬について
トカラ馬が食事を待って道路近くの方に集まってきています
馬を眺めながらのんびりと過ごすのが離島の楽しみ方

トカラ馬牧場の向かいには歴史民俗資料館があります。館長さんに電話して資料館を開けてもらうと、館長さんが説明をしながら展示物を見て回ります。トカラ列島全般についての展示があるので、トカラ列島の複数の島を回るなら最初にここに来るのがお勧め。いろいろな情報を仕入れることができます。

昔はこんな船で島々を渡っていました 外海をこれで渡るのは相当勇気がいりそうです
悪石島の鳥居の復元 鳥居上部の黒いぎざぎざは魔よけのための悪石島独特のものなのだとか
かなりきれいな出土品がたくさんあります
トカラ列島で最も有名なボゼ祭りに使用されたボゼ ボゼは毎年使い捨てで作っているそうです
各島固有の植物についての展示

島南東端にあるヤルセ灯台へは徒歩では片道2‐3時間コース。この日は午後からあいにくの雨のためヤルセ灯台へ行くのは諦めて、近場の御池まで足を伸ばしました。

途中牛が飼われています
高尾盆地にもわずかに集落があります
御池の説明
御池

高尾盆地のみどころを一通り見て回った後は集落へと戻ります。資料館の館長さんが集落方面に用事があったので運よく車に乗せてもらうことができました。車だとあっという間に着いてしまいます。集落をお散歩。

中之島小中学校
中之島唯一の商店 土岐商店入口
アジサイがきれいに咲く季節
南国らしい花ももちろんあります
離島はヤギが多い
東区温泉入口
中之島郵便局 十島村の中心だけあってほかの離島の郵便局より立派です

今回の民宿では客用のお風呂が用意されていないのでお風呂は温泉利用になります。

くつろぎの湯
役場出張所と西区温泉の間にある自動販売機 数少ない飲料水が確保できる貴重な場所です
西区温泉

温泉で歩き回って出た汗を流した後は宿に戻って夕飯をいただき、あとは寝るだけ。午後から雨模様で明日の天気が気になるところですが、初日から離島満喫の時間を過ごすことができました。

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